
表題からすると何か小難しい感じがしますが、決してそんなことはありません。
量子力学とは、物質を究極まで分解したときの「素粒子」の振る舞いを研究する学問を言いますが、本書は目に見えないものの不思議について科学的な裏付けをもって教えてくれています。
実は、私達が認識出来る(目で見える)世界というのは宇宙全体の4%しかないようで、言い換えれば、96%が認識出来ない(目で見えない)世界ということです。
目で見えるものだけが真実である。
こういう風な考え方もあり、ややもするとそれが今の常識なのかもしれません。
しかし、目に見えないものが大半であることを知れば、むしろ目に見えないものを大事にしたくなるものです。
目に見えないものの話なので、自分の中にある常識では答えが導き出せず、よく分からないという部分もあるかと思います。
ただ、そういう考え方、世界があるということを知るだけでも、自分の中の視点が増えることは間違いないでしょう。
世の中にはあらゆる可能性がある。
そのあらゆる可能性が素粒子によるもので、その素粒子は観測することで状態が決まる。
つまり、自分自身がどのような観測(意識)をするかによって、あらゆる可能性の中の一つが決定するということ。
やはり、自分が望む未来は、自らが観測して実現させるもので、観測しない限り絶対実現しないということですね。
本書は、本当に大事な事を改めて教えてくれるものです。
科学的な裏付けを踏まえているので、今まで懐疑的だった方でも腑に落ちやすいかもしれません。