世の中には色々な事柄がありますが、多くの人はその事柄に付随するイメージを信じて行動します。
しかし、そのイメージというものは、本当に正しいものなのでしょうか。
そのイメージは、単に権力者や多数派にとって都合の良いことに過ぎないのかもしれません。
とはいえ、自分が当然と思っているイメージは、いわば無意識に信じていることなので、自分が何にどのようなイメージを持っているのか明確に認識することが難しいというのも事実です。
本書は、様々な疑うべき事柄を挙げて、一般的に考えられているイメージがどのようなものか、それをどのように疑っていくのか、そして、疑った場合にはどんな効果があるのかまで書かれており、学びが多い一冊です。
「疑う=否定ではない。」
「本当に必要か、他の方法はないかという、第3の選択肢を考えること。」
本書にはこのような記載がありますが、この思考はとても大事だと思います。
ちなみに、私が最も腑に落ちたところは、疑うべき事象として「時間」を挙げているところです。
一般的には、過去が現在を決定し、現在が未来を決定すると考えがちですが、実は未来が現在を作っていると考えてみるということです。
どういうことかについては、本書で確認していただければと思いますが、ヒントは、今見えているものは全てではない、ということです。
過去に囚われること無く、希望する未来を想像し、そのために必要な行動に全力を尽くしましょう。