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読書のすすめ
読書のすすめ
一冊の本で人生がガラッと変わる。
まさかと思うかもしれませんが,本当です(私もその体験者です。)。

一冊の本との出会いで今抱えている悩みが解決するかもしれません。
その出会いの一助となればとの思いから,私が読んだ本についてその感想を踏まえてご紹介させていただきます。

変な常識か崩れていくということは,良い景色が見えてくるということです。

そのためにも本を読みましょう!
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猫の妙術

カテゴリ : 読書のすすめ
ある侍の家に大きなねずみがいました。

その侍はねずみ捕りには相当の自信を持つ3匹の猫にねずみ退治をお願いします。
その猫はいずれも自信の特性を持っており、一匹は技を、一匹は気を、一匹は心を使ってねずみを退治しようとします。
しかし、いずれも成功しません。

そこで、伝説の猫にねずみ退治をお願いすることとなりますが、連れてこられたのはパッとしない猫。
ですが、しっかりとねずみ退治を行いました。

ねずみ退治に失敗した3匹の猫は、伝説の猫になぜ失敗したのか、その教えを請います。
その教えとは・・・

この本は、剣術指南書として江戸中期に書かれたもので、かの山岡鉄舟も愛読していたようです。
ねずみ退治を内容としていますが、その教えはかなり深いです。

例えば、
勝負に勝ちたい!というのは誰しも思う所ではあるが、勝ちにこだわってはいけない。
ただ、こだわってはいけないということにこだわってもいけない。
辛く苦しいのは自分自身が、苦しいことと楽しいことを分けるから。
今悩んでいることはある特定の立場から見たもので、実は錯覚に過ぎない。

・・・深いですね。

老荘思想をベースにかかれている本書ですが、内容も表現も平易でとっつきやすいものになっています。

読んでみても、何のことか分からないということもあるかもしれません。
しかし、きっといずれ腑に落ちます。
その時、自分の心の重りが外れ、軽くなることを感じられるでしょう。

それまでは、分からないことにこだわらないことですね(笑)

2023-03-10 10:40:03

まず、人を喜ばせてみよう

カテゴリ : 読書のすすめ
今の世の中、凄惨な事件であったり、人のことなど考えない迷惑極まりないニュースであったりが多数流れています。
 そのようなことが起こる理由は色々あるのでしょうが、私としては、世の中が複雑になり、皆がどうしていいのか分からなくなっていることも原因の一つではないかと思っています。

 人は本来、目の前の人が喜んでくれれば、それで幸せを感じるようになっています。

 皆がやるべきこと

 それはこの本の題名のように、いたってシンプルなものではないでしょうか。

 人は皆、自分が幸せになりたいと考えますが、タネをまかないと実ができないのと同じで、まずは人に喜んでもらう必要があるのです。

 そして、どうすれば目の前の人に喜んでもらえるか、楽しんでもらえるかを考えていると、自分もだんだん楽しくなってくる。
 ワクワク楽しい日々を過ごしていると、その明るさに人が集まるようになり、皆が心に灯をともし、明るい未来を迎えることが出来る。

 本当に素晴らしいことです。

 そんなキレイ事と思われるかも知れませんが、キレイ事で生きていくと決めればいいんです!

 この本は、シンプルながら効果抜群のヒントが沢山書かれています。
 読めば、気分がスッキリし、ワクワク楽しい日々が訪れるようになりますよ。
2023-02-10 15:51:12

消費をやめる

カテゴリ : 読書のすすめ
あなたは今何が欲しいですか?

皆「それ」を手に入れるために日々頑張っています。
そして、「それ」を手に入れれば満足しますが、次は「あれ」が欲しくなり、また手に入れるために頑張るということを繰り返します。
今の世の中ではこれが普通なのかもしれません。

しかし、よく考えてみてください。
昔の人は同じようにおカネを使っていたでしょうか。
昔はおカネを使うことがどちらかというと悪でした。
それが今や善に転換しているのです。
それはいったいなぜでしょうか?

今の世の中、皆、善である消費に一生懸命です。
経済成長をしている時期においてはそれで良かったのですが、今は皆モノを持つようになり、いわば飽和状態です。
にもかかわらず、これまでと同様消費を推奨されているというのが現在です。
飽和状態でありながら消費がなされているのは、実は市場の巧みなコントロールの結果であるともいえます。
つまり、皆、善に取り憑かれ、善を求めて、無意識に不要な消費をしているともいえるのです。

欲しいものを買うことはもちろん悪いことではありません。
消費をしないと経済が回らないということもあるでしょう。
しかし、盲目的に消費することに取り憑かれ、知らず知らず自分自身が疲弊してしまうのはいかがなものでしょうか。

人生の目的はより良く生きることであって、おカネを儲けることではありません。
人とのつながりを大事に、消費を媒介とする世間への所属を避ける。
これが結局、自分を大事にするということではないかと思います。

この本は普段疑いもしていない消費行動を改めて考え直す機会を与えてくれる一冊です。

私がお世話になっている書店です。
少しでも恩返し出来ればと思いますのでご購入はこちらから
↓↓↓
https://dokusume.shop-pro.jp/?pid=153744718




2023-01-10 09:44:08

正義の教室

カテゴリ : 読書のすすめ
皆さんは「トロッコ問題」をご存じでしょうか。

①トロッコがトラブルで暴走しました。
 その先には5人の作業員が居て、このままトロッコが突っ込むと5人全員が死んでしまいます。
②あなたはそのトロッコの進路を切り替えるレバーの目の前に居て、あなたがそのレバーを引けば進路が切り替わり、5人の命を助けることが出来ます。
③しかし、進路を切り替えた先には別の1人の作業員が居て、あなたが進路を切り替えたことにより、その1人の作業員が死んでしまいます。
 この時、あなたならどうしますか?という難問です。

 これに対する考え方は人それぞれであると思いますが、結局は、その人が何を大切と考えているのかということです。
 言い換えれば、その人の「正義」は何なのか。

 本書は、正義の判断基準について、平等、自由、宗教の3つであるとし、それぞれについて具体例や問題点について触れられています。
 哲学に関してはとっつきにくいイメージがありますが、本書は高校の生徒会を舞台とするストーリー仕立てで、とても読みやすく、また、内容についてもスッと頭に入る分かりやすい記載となっています。

 正義には色んな考え方があり、人それぞれが何を正義としているのかが異なる。
 しかも、それは必ずしも間違っているとは言えない。
 言い換えれば、
 自分の「正義」と、目の前の人の「正義」が同じであるとは限らない。
 だからといって、目の前の人が間違っているとは言えない。
 ということです。

 何となくでもこのことを頭に入れておくと、ふとしたときに気持ちが楽になったり、何かのヒントになったりするかもしれません。

2022-12-12 09:53:55

上京物語

カテゴリ : 読書のすすめ
大学を卒業し、社会人としてスタートするために上京する息子に向けた父からの言葉。
父は、多くの人が陥っている常識の殻を指摘し、その殻の外側から観察してみることを教えてくれます。

本当の成功者とは?
そして、本当の成功者になるための5つの教えとは?

息子は父の教えで気付き得て、自分の想像してたのとは全く違う気持ちで自信に満ちあふれた社会人をスタートさせます。

ここにいう「常識の殻」は、私達も同様に考えていることかもしれません。
殻の中にいると、それが当たり前になってしまい、これを疑うことをしません。
また、自分が常識の殻に入っていることも分からないというのが実際です。

「常識なんて時代とともに変わる。普遍的なものではない。どれだけ多くの人が支持しようとも、間違った常識は、必ず明日の非常識になるんだ」
これは物語の中の父の言葉です。

どうか一度、自分が常識の殻に入っていないかを確認してみて下さい。
きっと目の前の景色が変わりますよ。

2022-11-09 13:43:20

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