ある侍の家に大きなねずみがいました。

その侍はねずみ捕りには相当の自信を持つ3匹の猫にねずみ退治をお願いします。
その猫はいずれも自信の特性を持っており、一匹は技を、一匹は気を、一匹は心を使ってねずみを退治しようとします。
しかし、いずれも成功しません。
そこで、伝説の猫にねずみ退治をお願いすることとなりますが、連れてこられたのはパッとしない猫。
ですが、しっかりとねずみ退治を行いました。
ねずみ退治に失敗した3匹の猫は、伝説の猫になぜ失敗したのか、その教えを請います。
その教えとは・・・
この本は、剣術指南書として江戸中期に書かれたもので、かの山岡鉄舟も愛読していたようです。
ねずみ退治を内容としていますが、その教えはかなり深いです。
例えば、
勝負に勝ちたい!というのは誰しも思う所ではあるが、勝ちにこだわってはいけない。
ただ、こだわってはいけないということにこだわってもいけない。
辛く苦しいのは自分自身が、苦しいことと楽しいことを分けるから。
今悩んでいることはある特定の立場から見たもので、実は錯覚に過ぎない。
・・・深いですね。
老荘思想をベースにかかれている本書ですが、内容も表現も平易でとっつきやすいものになっています。
読んでみても、何のことか分からないということもあるかもしれません。
しかし、きっといずれ腑に落ちます。
その時、自分の心の重りが外れ、軽くなることを感じられるでしょう。
それまでは、分からないことにこだわらないことですね(笑)